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東京新潟物語
家族や愛犬と会える逸りを胸に抱く時も、家族が遠ざかる寂寥を背中に背負う時も、新幹線の通路の横の壁に飾られたポスターが、私の気持ちを静めて神奈川と新潟の間の距離と時間を埋めてくれます。
それは、吉乃川という創業470年になる長岡市の酒蔵の広告です。 広告のタイトルは「東京新潟物語」。 季節ごとに差し替えられて新たな物語が展開していく。 数行の文が、静かな物語として広がっていく見事な文章と写真です。 上越新幹線に乗られる方は是非眺めてみてください。
久保田、〆張鶴、緑川、菊水などの数えきれないほどの名酒を誇る新潟県ですが、吉乃川も新潟のお酒の特徴である「すっきりとして、深みのある、さわやかな」味を代表する銘柄です。 新潟にお越しの際は、他の名酒と同様に吉乃川も是非お試しください。
昭和51年のクリスマス
昭和51年のクリスマス・イヴ
新型aiboが発売されました
AI(人工知能)
昔の記事
鷹山公
時々会いに行行っています
混ぜるということ
砥石の不思議さ
砥石の難しさ
マイブーム言葉集
開発
当社の開発部で働くために、遥か神奈川から赴任して1年以上になります。 開発と言っても、国立大学の研究室や大手企業の研究所で進められているゼロから1をつくるような、科学の根源にかかわるようなものをやっている訳ではありません。 ゼロから1にするわけですから、無限大の努力と天才の頭脳が必要になるわけですが、それでも世の中に成功例として発表されるものは、0.1%(1/1000)以下でしょう。
当社の開発部が目指しているものは、世の中にある材料や、既成の技術を組み合わせて新しい砥石製品を作れないかに挑戦している、いわば1を100にするような開発です。 無限大に比べれば、100倍ですから、実現に至るの確率は遥かに高くなります。
そこに、大手企業や研究機関の様に、資金も人材も時間も多くを投入できない中小企業でも可能な開発のチャンスが生じます。
また中小企業は、開発したものが売れないものであった場合、そのダメージは大手企業の比ではありません。 したがって当社の開発部は営業との緊密な連携で、売れないものが出来ないように軌道修正しながら開発を進めていかなければなりません。 また当社にとって開発目標が大きすぎて身の丈に合わない場合でも、その成果物が市場獲得の大きな可能性を有している場合には、可能な限りの外部リソースの助けを借りることにも躊躇する理由はありません。 平成26年度、27年度の「ものづくり・商業・サービス革新補助金」を2年連続採択されたことや、平成27年度の戦略的基盤技術高度化支援事業に採択され、山形工業技術センター、山形大学、彌満和製作所、岩手大学などからの技術支援を受けることにより、外部資金と人材、知財を得られるようになりました。 新潟の小さな砥石企業から、画期的な製品が発表されることを楽しみにお待ちください。
開発部 山瀬雅男